どうでもいいことでカッとなり怒りをぶつける。
醜い言い争いをしながら洗濯物を干す。
すすり泣きが聞こえるとそれも腹が立つ。
ああひどいみっともない
こんなところ誰にも見せられない。
この家に、ステップファミリー的な人がいなくてよかった。
うっかり2度めの結婚なんてしなくてよかった。危ない危ない。
と怒りが収まってくるのを待つ。
泣くのをこらえて布団に入った娘にごめんね、と言った。
怒っていた。
パ パ ・・・
ママにはヘグちゃんのさみしさなんてわからないんだよ。
ああ
言われてしまった。分かってる分かってた分かってたはずなのに。
パパもいないばあちゃんもいない、じいちゃんもいない
兄弟もいない、スマホはママが持ってる、
まま(の怒り)がおさまるまで、ヘグちゃんはひとりぼっちなんだよ。
ぼっちのヘグちゃん!!うわああん!!
ごめんごめん、そうだよね、悪かった、反省する、疲れてた、もうしない
何度も何度も頭を撫でて。わさわさした髪の毛と柔らかい地肌を撫でて。
ああ、こんな時、誰かがいてくれたらいいのに。
言い争いの原因はシャンプーのあとのすすぎのお酢をドボドボっと使ってしまい
量が瓶の半分になってしまったことでした。(我が家はオーガニックシャンプーと果実酢がリンス代わり)
どうして人間て食べ物の損失に沸点が低くなってしまうんだろう?はあぁ。
もう寝よう。
私がへぐちゃんくらいの頃、よく、こんなことがありました。母の機嫌が悪い日は、仕事で嫌なことあったんだろうなーと、子どもながらに思っていました。でも、怒られても、後から素直に謝ってくれた母の言葉は、今でも胸に残っています。